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そして、日が暮れすっかり暗くなり俺はある所へ行く為に外へ出た。
夜になり気温が下がり少し肌寒くなっている。
夏から秋へと季節の変わり目だ。
日中もまだ少し汗ばむ時もある。
残暑も終わりに近づいてきている証拠だ。
俺の向かう所はと言うと、ゼウスが夢の中で脳に焼き付けてくれたゼウスの使者がいる。というオフィスビルの地下の駐車場に向かっている。
俺の気持ちはと言うと正直楽しいとは言えない。
やはり、自分の大事な人を奪った怪物に復讐したい憎悪。
そして、自分と優梨を襲った怪物の正体の興味。
その復讐の力で自分は本当の自分ではいれなくなる不安。
様々な気持ちや感情が渦巻きながら目的地へと淡々と進んだ。
そして目的地に着き俺は辺りを見回した。
そして、俺の目に白いローブを被った中年の男がいた。そして、俺に話し掛けた。
『貴方が飯島大翔さんですね?』
中年の男の声は思っていたより低い声で俺に話し掛けた。
「あぁそうだ。」
『聞きましたよ。貴方、力が欲しいそうですね?』
「あぁ、でもあの怪物の正体も知りたい。」
『あぁ良いですよ。でも…奴らの正体を聞いたら貴方は強制的に奴らと戦う事になりますよ。それでも良いですか?』
「あぁ、それで構わない。俺はあの怪物を一人残らず殺すと決めた。だってアンタらが復讐する力をくれるんだろ?」
俺の目には迷いはない。
『良い目をしていますよ。個人的にそんな人間は好きです。おっと…名前を言うのを忘れていました。私は全能の神ゼウス様の使者のヨハネって言います。普通にヨハネって呼んで下さい。』
と少し遅い自己紹介をしたヨハネ。
「それじゃ、ヨハネ。あの怪物の正体ってなんなんだ?」
ヨハネは口を少しニヤッとしながら話し始めた。
『奴らは私と一緒で全能神ゼウス様の直属のしもべの使者です。』
俺はヨハネからの口からとんでもない事実を知った。
そして、俺は唖然とし、下を向いてしまった。
コイツらが優梨の敵ダト…
そして、怒りが込み上げてくる。
そして、ヨハネは話しを続けた。
『まぁ、使者は使者でも…ゼウス様に反逆した使者ですね。』
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