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『ズバリ大翔さん。貴方の魔力の量です』
「魔力だと…?」
『えぇ。』
「いったいどういう事だ?」
『人間というのは全員が全員じゃないですがこの地球上の人間のほとんどが魔力を持っています。
でも人間が魔力を発動する事はあまりありません。
だが、何かの拍子で魔力が発動されるのは、約400人に一人は魔力を持っています。でも、魔力を持っているほとんどの人間は、自分が魔力を持っているのに気付かないまま一生を終えます。
そして、魔力を持っている人で、自分が魔力を持っていると気付くのは、魔力を発動出来る人達に対して約4分の1。
更にその約4分1の人達に対して魔力が膨大な人は更に5分の1しかいません。
その5分の1に入っているのが大翔さんです。』
「俺が…」
俺はヨハネの話がにわかに信じられていない。
『自分で、もあまんまり信じきれてませんね大翔さん。
まあ、無理もありませんよ。
今まで、普通の人間として生きてきたのですから』
「ヨハネ…お前の言いたい事はわかる…
でも、正直まだ自分がこんなに魔力を持っている事がわからないんだ…」
『では、大翔さんの事で例を上げてみましょう。』
「俺の事でか?俺は今までそんな魔力を使う様な事は…」
と俺が言う前にヨハネが口を挟んだ。
『では、大翔さん。何故あなたはあの怪物に重傷を負わされながら生きているのですか?』
「それはたまたま運が良かったからじゃないのか?」
『確かに運が良かったです。
魔力が運よく発動したからね…』
俺は耳を疑った。
運よく発動した?
何故?
「なんであの時に発動した…はっ…」
俺はヨハネの言ってた事を思い出した。
『さっきも言った様に人は何かの拍子で、魔力を発動する事があると言いました。
大翔さんで、言うと死ぬ事に対する゙危機察知゙という拍子で発動しました。
本来の人間なら、致命傷になるはずの傷が魔力によって、大翔さんの身体にある全部の細胞を、刺激し修復した事により大翔さんは生きているのです。
それもかなりの魔力を使ってね。
例え魔力がある人でも、相当な量が無ければ回復するのにもっと時間が掛かるでしょう。』
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