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「このバイクは?…」
「このバイクはマスターのです。ゼウス様からの支給品です。」
「まぁちょうどバイクも欲しいと思ったけど」
「結構現金な性格ですねマスター。後マスターはベリアル達と戦う際は゛ファウスト゛と名乗って下さい。」
「最初の前半は聞き捨てならないけど聞かなかった事にするが何でファウストなんだ?」
「ファウストというのは私の力はマスターの魔力により錬金術と黒魔術を使う力です。かつて悪魔と契約し悪魔と契約をしつつも錬金術と黒魔術を扱うファウストから名前を取りました。」
「悪魔と契約か…まるで俺みたいだな…」
「ファウストの力は魔物を錬金術で砕き全てを葬り去る力です。」
「錬金術の力…か…。」
「はい。最後にマスター。マスターは今、ベリアルが現れたら探知するようになっています。」
「えっ!いつの間に…どうやって?」
「私がマスターと主従関係になった時からです。
ベリアルが現れたら耳なりの様な音が頭の中に響く様になっています。」
「へぇー。それは便利だな。」
と話し終えた瞬間に大翔は耳なりの様な音が頭の中に響いてきた。
「こんな感じか…どうやらベリアルが出てきたみたいだな…
ダビデ!行くぞ!」
「了解です。マスター。」
俺はバイクに跨がりエンジンを掛け走り始めた。
ベリアルが白昼堂々と人間達を襲っていた。
「グフフ…人間ダ。人間ノ血ハ、トテモ味ワイ深クテ少シ甘イ。病ミ付キニナル。」
周りの人達は怪物の姿に怯えている。
ベリアルの通る道にはたくさん血が流れている。
まるで血の海を見ている赤く黒い血。
首筋からは噴水の如く血が吹き出している。
まるで地獄絵図と言っていい。
「ツイデニ人間死体デステーキニシテ食ベヨウ…グフフ。凄ク美味シソウ。」
そして、ベリアルは人間の死体を手から炎を出し焼き始めた。
「俺トシテハ生焼ケノレアガイイナ…」
と言った瞬間に一台のバイクが現れた。
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