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セシルは何かを思った
自分の勘に過ぎないだろうかも知れないが帝国に行けばその原因が何か分かるかも知れない、と。
「俺、フィアリース帝国に行ってみる。行けば何か分かるかも知れないから」
「待ちなさい。セシル、フィアリース帝国に行くなんて無茶よ無茶!行くにしても時間が掛かるし、帝国に近づくのは辞めた方がいいわ」
「でも、この町もいづれ危ないかも知れないんでしょ!?俺、そんなの嫌だよ」
「お前にどうこう出来る話じゃない。今は行くのは辞めた方がいい」
確かにセシル一人でどうこう出来る話じゃない。
行ったとしても、あまりいい予感はしないだろう。
だが、それでもセシルは二人の注意を振り払った。
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