プロローグ

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 俺はその人を知っている気がした、――いや…、そんな筈はない。  俺は頭をふった。  その人にまた視線を向ける  名前も知らない、どこで働いているかも知らない。  だから俺はひとまず、――“アップの女”と名付けた。 ――この時間にまたこの駅で会えるかもしれない。  会社の入社式に向かうため、俺は電車に乗った。
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