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集合場所に着き、友人や学年主任と合流する。
外は制服の下にセーター、上にウィンドブレーカーを着ても少し寒かった。
午前5時半。途中途中で拾ってきた26人の生徒と先生を乗せたバスが入ってくる。
私達はすぐさま乗り込み空いている席に座る。
間もなくバスは発車した。
しばらくは友人Dと話したり旅の栞を確認したりしていたが、今後に備えて眠ることにした。
仙台駅に着く頃にはもう空は明るくなっていた。
バスから新幹線に乗り換え、私達は東京へ向かった。
基本的にはバスと同じように過ごした。
起きている時にはこの旅行記を書いたり、相席した友人Yと話したり、持参した食糧を食べながら景色を眺めたりした。
新幹線窓側の席だったが、そこから見る秋の景色は格別だった。
紅く染まりかけた木々や山々、所々に建ち並ぶどこか懐かしさのある家々、黄金色の田畑……。
そんな景色が続く。
かと思えば突然住宅街が現れ、しだいに大きなビルが並び始める。
そして乗り換えの駅、東京駅に到着した。
ここから次は広島へ約4時間かけて向かう。
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