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「いいのよ。
疲れたでしょう?
若い女の子が、身を粉にしちゃいけないわ」
「亜優さん……ありがとうございます!」
私はさっさと寝る事にした。
部屋へ帰る途中、廊下から月を見上げた。
(……もう丑三つ時か……)
丑三つ時……。
あの手紙、結局無視しちゃったけど……。
本当に誰か殺しに来たりしないよね……?
……大丈夫、だよね。
詳しい場所書いてないんだし。
きっと悪戯か何かだ。
「……さて、早く寝なきゃ」
明日も朝餉の支度がある。
早く寝なきゃ……。
部屋に続く襖を開けた。
「……!!」
息を呑むとは、こんな瞬間を差すんだと思う。
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