黒の招待状

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「直に解るから、馬鹿みたいに騒ぐな」 「騒がずにいられますかぁああ!!」 「落とすぞ」 「嫌です!! 死にますよ!?」 「じゃあ、騒ぐな」 「……」 黙って頷く。 にしても……。 これって一体どんな状況なの。 知らない青年に姫抱きされて、空飛んでて。 これって、攫われてる類に入るよね? 私、拉致されたんだし。 「……うっ」 「どうした?」 「何か、頭が……」 急に、ズキンと頭痛がした。 「……」 青年は、止まった。 空中に立っているような感じだ。 「……ちっ。 こんな時にお出ましかよ。 あんたも、余計なモン引き付けてくれるな」 「わ、私……ですか?」
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