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「手紙?」
「頼まれたんだよ、女の人に。
すっっっげェ美人でさ!
でも、金髪の人だったな。
梓、知り合い?」
金髪の美人……。
「いいえ、居ません」
「あの人、梓の事知ってるような感じだったけどなぁ。
『梓ちゃん』って呼んでて」
「本当に知らないんです!
金髪の美人なんて」
「へぇ。
まぁ、いいや。
その手紙、これだから」
「あ、どうも」
「じゃーなー」
藤堂組長は、そのまま中へと消えていった。
八番隊の人達と共に。
さて、受け取った手紙は不気味なくらい真っ黒かった。
黒い封筒に銀の文字で、【神谷 梓様へ】と書いてある。
封筒を開け、中の便箋を取り出す。
封筒と全く変わらない真っ黒な便箋には、封筒とは違う金の文字で綴られていた。
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