黒の招待状

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噂をすれば、総司の登場。 「何だ」 「これ、食べてくれません?」 総司が見せたのは、菠薐草のお浸し。 「ダメだ。 自分で食え」 「だって……野菜嫌い……」 「子供の我儘じゃねェんだぞ。 そんなに嫌いなら、神谷にでも押し付けろよ」 「梓なら、さっきから平助と喋ってますよ? 何か、変な紙を見合いながら」 「紙?」 「真っ黒い……手紙みたいな物なんですけど。 二人共、険しい顔してましたね……って、土方さん?」 俺は席を立ち、神谷と平助の元へと向かう。 「お前ら」 「はい? 土方さん?」
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