黒の招待状

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金髪……。 「神谷の知り合いか何かか?」 「藤堂組長にも言いましたが、私は金髪の美人なんて知りません」 奇妙だな……。 「この文面が意味不明なもので、藤堂組長と相談していました」 「大体、『闇色隠れん坊』とか何だよ。 隠れん坊の一種にしても、聞いた事ねェし」 「神谷、そんなの無視しておけ」 「うーん……でも、天誅が下るって……」 「何でも信じ込み過ぎだ」 「そうだよ、梓! んなの、無視無視!」 「……解りました」 この場は、一件落着と言った所だろうか。 ただ……不吉だな。 いや、恐ろしい訳じゃない。 ただ単に、悪い物を感じると言う意味だ。
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