机の下の

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「とりあえずあの、人間、さん」 Lサイズのミカン程度の大きさの彼は新聞を更にめくって踏み出し、あたしの前に全身をあらわにした。 「ここではあなたが汚れてしまいますから、そこの、扉を出た所で座ってお話をしませんか?」 ちんまりと足元に立つ彼はゆっくりとあたしに聞かせるように、あたしの後ろにある扉を指して言った。
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