机の下の

5/55
前へ
/405ページ
次へ
動揺にがたつく腕のせいだろう、 「あのー」 ついたて代わりの新聞紙はふらふら揺れて垂れているのだけど、 「ひゃっはいっ」 小さな手がカーテンをめくるように新聞紙を少し横にたわませる。 小さな響きに、その可愛らしい指に、びっくりしたあたしの声はひっくりかえってみっともなく飛び出した。
/405ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加