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3人は冬月の髪を弄ぶように髪型を替え始めた。
冬月も表情は変わらないが、嫌そうな雰囲気も出していない。
されるがままに、冬月の髪型が変わる。
「ほら、ツインテールだよ空」
「ツインテールはロリっ娘がもっとも似合う!」
「それは瑞希会長の事ですね空」
「うむ!あのお方こそツインテール帝王の名に相応しい」
ここには居ない年上の生徒会長は、ツインテール帝王とか言われてどう思うだろう?
「やったー!帝王だよ!生徒会長さんからランクアップだよー!」
小学生のように喜ぶ姿が頭に浮かんだ。
「なんだい、ツインテールはお好みじゃないのかい?」
「お好みって……冬月はそんなイメージじゃないだろ?」
「……似合わない?」
「似合わないってか……」
正直な所、ツインテールの冬月は可愛いかった。
無表情なのが残念だが、もしミコトみたいに屈託の無い笑顔なら俺の心臓は撃ち抜かれたに違いない。
「では、三つ編みならどうですか?」
「これはなかなか……清純っぽいな」
「……わたしの身体は清純よ」
「身体じゃねぇよ!」
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