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ヤバっ!!まさか、自殺なのか?
一瞬で頭をよぎる最悪な想像。
先生に言うべきか?でも、それじゃあ大騒ぎになる‥‥どうすれば‥‥
時間にして数秒だったが、脳みそは過去最速フル回転。
そして、出した答えは‥‥
「先生ーっ!便所行ってきてもいいっすか?」
自分が駆けつける為に教室から脱出する方法だった。
「一ノ瀬!我慢出来んのか?」
不真面目に外を見ていたのは、先生も気付いている。そのせいか、素直には教室から出る事が出来なかった。
「無理っす!限界間近っす!」
「大か?小か?」
「大っす!」
潔い言いっぷりに教室に笑いが響く。
「空ーっ、特盛りかい?」
ミコトが良いタイミングで絡んできた。
「メガ盛りだ!」
教室が爆笑の渦に巻かれる。
「先生ー、マジにヤバそうですよー。このままじゃ空がお漏らし王として暗黒の学生生活を向かえそうです」
そこまで言わんでもいいが、ナイスフォローだミコト!
「はあ‥‥とっとと行ってこい」
溜め息混じりに了承を得る事が出来た。
「ラジャー!では、行ってまいります!」
誰が見ても大を我慢してるとは思えない軽快な動きで、教室を飛び出していった。
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