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…チチッチチッ
鳥の鳴き声が微かに聞こえる。
カーテンを通して遮られながらも、夏の強い陽射しは負けずに僕を照らす。
(暑い…)
あまりの暑さに、意識が強制的に叩き起こされる。
僅かに瞼を持ち上げ、時計を見る。
【Am6:54】
出勤の準備をするには調度いい時間だ。
冬ならば、
二度寝しないように注意が必要だが、夏は全く別物。
自身の豊満なボディから放出された液体の気持ち悪さに、顔をしかめる。
シャワー浴びないとな…
そう思い寝巻きをベッドに脱ぎ捨て、2Fの自分の部屋から、1Fへ階段を下る。
―トントントントンッ…―
キッチンからは小気味良い包丁の音と共に、味噌汁のいい匂いが漂ってくる。
(いつもユキは早起きだな。)
妹のユキが朝食を毎日準備してくれるから、早起きと料理が苦手な兄としては大助かりだ。
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