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(暑い…)
今日何度目の感覚だろう…
この時期、僕が電車という名のトレイン(英語を使いたい年頃ユウスケ30歳)に乗ると常時感じているこの感覚。
朝の通勤電車は、よく小説に出てくるような『揺られる』って感覚じゃなく、『詰め込まれる』って感覚だ。
時おり揺れる電車の中で、隣の女子高生に勘違いされないように、右手は吊革、左手は鞄を握りしめる。
汗っかきな僕は、すでにサウナ1時間突破状態だ。
そんな時、
ふと、横を見てみる。
(あっデキちゃん…)
同じ車両の窓際に会社の後輩の女性社員デキちゃんを見つける。
出来かほり22歳…
彼女は今年の新入社員で、すでに会社の中ではマドンナ的な存在だ。
大きなパッチリ二重に薄い口唇、ロングの髪を後ろでまとめ、軽く化粧を施す。
(あの娘は地がいいんだよな…)
淡いベージュのスーツを着こなす彼女は、この暑い砂漠のような電車の中のオアシスだ。
ふと、デキちゃんの顔色が少し青白いことに気がつく。
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