第一話:入学試験デュエル!パワーデッキを打ち破れ

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「僕のターン、ドロー!」 手札:5 (フレイム・パンチャーの効果は1ターン限り……今なら倒せる!) 「手札を1枚墓地に送り、永続罠『ラスト・チャンス!』を発動! 前のターンに戦闘破壊された自分の墓地のモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する! 蘇れ、シーザー!」 手札:4 ATK:1700 地面が割れ、シーザーが飛び出す。装備はボロホロになり、体には無数の傷もある。満身創痍の状態だ。 「バトルフェイズ、シーザーでフレイム・パンチャーに攻撃だ!」 シーザーがフレイム・パンチャーに殴りかかる。しかし、フレイム・パンチャーは頭を振ってその攻撃をかわしてしまった。 「な……!?」 「まだまだ甘いな。リバースカード、永続罠『パンチドランカー』を発動していたのさ。このカードは自分の場の『パンチャー』を指定し、指定したモンスターが相手モンスターに攻撃するとき、攻撃対象のモンスターの効果を無効にする」 「……そうか、パンチドランカーも『パンチャー』を対象にする『パンチ』と名の付いたカード……!」 「そうだ。したがって、フレイム・パンチャーの攻撃力は700ポイントアップ! カウンターだ、フレイム・パンチャー!」 ATK:1500→2200 フレイム・パンチャーはシーザーの鳩尾に再度ブローを打ち込む。 ふわりとシーザーの体が浮いたと思うと、シーザーは次元の狭間に吸い込まれるように消えた。 「く……!」 LIFE:2900→2400→1800 「ラスト・チャンス!の効果で特殊召喚されたモンスターはフィールドから離れたときに除外される……そして、フィールドから除外されたとき、シーザーの効果を発動!」 「何っ!?」 「クロスドライバーは次元を駆ける戦士たち……! 『XD』と名の付くモンスターはフィールド上から除外されたとき、デッキから自らのレベル未満のレベルを持つ『XD』を特殊召喚する! シーザーのレベルは4、よって僕はデッキからレベル2の『XD-撃鎚のレーネ』を攻撃表示で特殊召喚!」 ATK:900 シーザーが吸い込まれた次元の狭間から、巨大なハンマーを持った少女が現れる。 「レーネの効果を発動! 『XD』と名の付くカードの効果で特殊召喚されたとき、相手モンスター1体を破壊する!」 レーネはその体には似つかわしくない巨大なハンマーを軽々と扱い、フレイム・パンチャーを破壊した。
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