次回予告3

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ある時、結構な規模で二つの国の二つの種族が戦争をしていた。 ……っていうのも、もう何年も前のことだ。 勝ったのは僕の国。 お陰様……って言えば聞こえは悪いが、僕の国は少なからず潤った。 一番の戦利品は奴隷。 勝利国である僕の国は、敗戦国である相手の国の国民を奴隷として実質上吸収をした。 けれども、僕はその奴隷制度を肯定もしないし、否定もしない。 今や相手の国は奴隷制度無しでは生きていけない程の権利を奪われている。 敗戦国には一切の権利を有さないのがこの世界の理だ。 逆に言えば、奴隷制度があるお陰で一線を越えない程度の人権が与えられる。 皮肉なものだ。 奴隷でしか生きていけないのに、奴隷として救済されているなんて。 「い、いや! 離してっ!」 「くっ! このアマ! いつまでも売れ残りやがって! 俺が引導を渡してやるから黙って来い!」 …………。 アレは……奴隷と奴隷商か。 見たところ、売れ残った奴隷を奴隷商が“始末”しようとしている、のか? 早く立ち去ろう。 見たくもないものを見る羽目になる。 …………っ!? 「おいこら! 早く来いや!」 「離せって言ってるでしょ!? いや……いや!」 「あのー……その奴隷、僕が買いますっ!」 誰がために描くのか。 +谷口+が送る最高で最低なシリアスラブストーリー。 この作品に、ハッピーエンドはあり得ない 作品名 僕は奴隷に恋をした なうろーでぃんぐ
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