憧れの君は誰のもの？

きっかけは突然に

「お疲れさまでしたー」

キツかった一日が終わり、やっと退社に程よい時刻になった。

金曜の夜、まっすぐ帰宅するには勿体無い気もするが、二日酔いの余韻が未だに抜けてず頭が重い。

20代の頃は、もっと早く抜けたように思うが、30代になると段々と変わってくるものだろうか。

じっくり半身浴でもして、リフレッシュして週末に備えたいところだが、今週は備える必要が無い事に気がつき、今更ながらにガッカリする。

この週末は何も予定なし……。

彼が居る時は、週末近くのスケジュールはデートを中心に回っていた。

週も後半になってくると、パックをしたりアレコレと女磨きに余念がなかったというのに。

今週使おうと思って買っておいた新作の酸素パックを試す機会もしばらくなさそうだ。