序章

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改めて自分を見ると下着姿だ。 『あ゛ーっ、ヤバいっ! またやらかしちゃったのかしら?』 焦りながらベットから滑り降りると、手早く散らばった衣類を掻き集める。 『起こさないようにしなくちゃ、煩わしい事になりたくないし』 頭が痛むのは酒の飲みすぎだろう。 昨夜の記憶が断片的に蘇えるが、ここに至る経緯はよく覚えていない。 女子会のメンバーに最悪状態を見られていないことを祈るばかりだ。 明日が来るのがすこし怖い。 『はぁー、また大失敗』 心の中で大きくため息をつく。 大失恋をした厄払いも兼ねての女子会から、たぶん2次会へ流れたのだろう。
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