序章

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グルグル回ってやっとエレベーターを見つけて下へ降りる。 かなり高層階にいたようだ。 ここはいわゆるタワーマンションというヤツだろうか。 1階まで降るとそこに広がるのは艶やかな大理石張りのロビー、大き目のソファーセットがいくつも置かれて、中庭には和風の庭園が広がっている。 ずいぶん高級感のある所だこと。 酔いでぼやけた頭でも、普段の瑞希の行動範囲とは、まるで別世界なのが分かる。 『かんけー無いし』 エントランスへ向かってドカドカと歩いていくと 「こんばんは」 後ろから声をかけられた。 ! !
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