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ビクッとしながら振り向くと、レセプションに制服姿の女性が二人、柔らかな微笑を浮べて会釈する。
「……ど、ども……こ、こんばんは」
勝手の違いに戸惑いながらも挨拶を返す。
『受付まであるんかい』
顔から火が出そうな程の恥ずかしさだ。
誰かに会うならば、ちゃんと化粧直しするんだったと今更ながらに後悔したがもう遅い。
時計を見れば午前3時、化粧もはがれかけ髪も崩れた女性が部屋から降りてくる。
そんなだれが見ても、何があったか分かりきった状況に、我ながら情けなくなる。
ガラス戸をあけてやっと外にでると、やはりホテルを思わせるような広い車寄せが広がっている。
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