君のとなり

１

慌てながら外に出ると、修は先を歩いていってしまっていた。

自転車を押すその背中を追いかけて走る。

「修っ、おはよ」

「おまえなあー

毎度毎度遅いんだよ。

俺まで遅刻するじゃねーか」

「ゴメンゴメン」

あいさつも返さずに文句をとばしてくるけど、修は私を絶対置いていったりしない。

自分が遅刻しそうになっても必ず私を迎えにくる。