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あれから10年たった。
雲と涼は付き合い始め、
結婚もした。
子供もできた。
そんなある日のこと…
『パパー何してんの?』
「俺と雲ちゃんにとって大切な日とにお手紙を書こうと思ってな」
「涼さん…お姉さまに?」
『雲ちゃんは書いてたけど俺は書けてなかったからな。』
「そっか。ほらっ、涼さんは忙しいからままと向こうにいくよ、青空」
『うん!』
涼は手紙を書いた。
次の日に家族3人でお墓参りに行き、
そこで手紙を燃やした。
煙りはゆっくりと空に向かっていったのだ。
「空へ
お前なぁずるいぞ!
そんな能力あるならさきに言えよな?
お前に助けられて好きなやつ守れないとか俺超ダサいじゃん!
俺も青春だと思う。
ずっと好きでお前が俺から離れないように必死だったんだ。
あのときは少しでも一緒に
いたかったんだよ(笑)
別に恋人とかじゃなかったから余計にな(笑)
まぁ見守ってるなら知ってると思うけど、
子供ができた。
名前は青空。いい名前だろ?
名前の理由はいつもの一緒に見てた
あの青い空みたいに明るく綺麗に、
そして大切な人ができることを望んで。
二人で見てたときよりも
寂しいけど、今もたまに空を見ちまう。
そーいえば、
約束、守ったぞ?
雲ちゃんはオレが幸せにした!!
これからも見守ってくれよな?
空、大好きだよ。
本当にありがとう
さようならじゃなくてまた、
また会おうな?
涼より」
end
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