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「ホラよ、焼きそばパンとコーヒー」
「ありがとよ。ってアレ?今日弁当?」
「あー。まぁな」
空がお弁当を開けて見せた
「うっまーそー」
「まじでいってる?」
「なにがだ?」
「うまそうって」
「あん?マジに決まってるだろ…ってま、まさか…じ、自分で…」
「お、おぅ。自分で作った」
「!!!!」
『なーに驚いてるんだい?』
突然三年生の栗田 輝気がやって来た。
栗田は二人をいじるのが日課になっていた
「あっ先輩」 「あっ先輩」
「って真似するな!」 「って真似するな!」
二人の声はとてもきれいに揃っていた。
『あはははは(笑)相変わらず揃うねー(笑)』
ケラケラと笑う栗田
「空と一緒とか先輩やめてくださいよ~」
「ひっど!こっちこそ嫌で…『お姉さま~』」
向こうから先ほど一年生が走ってきた。
「あっ!」
「さっきの子じゃん。」
『それ、私のお弁当!お姉さま間違えてるよ』
「ゴメンゴメン」
さっきの一年生と空の会話にふたりはあっけにとられていた
「あっでも涼がうまそうって言ってたぜ?」
『本当ですか?』
「えっ、あっうん」
『やったー』
「あーあのさぁもしかして…姉妹?」
「おぅ」 『はい』
「えぇーーー!!!!」
『へぇ~妹いたんだ~。可愛いねぇ、名前なんていうの?』
『里岡雲です。』
『俺栗田輝気ね(笑)』
自己紹介をお互いしあった
「みんなのとこいくのか?」
『うん♪じゃあお姉さ…里岡先輩、今日は早く帰ってきてね?』
「なんかあったか?」
『おばあさまたちがいらっしゃるのよ?』
「パスしたのに」
『ダメ!絶対なんだから』
「わかったよ、お前も気をつけて帰れよ?」
『はーい』
雲は急いで去っていった。
二人の会話を聞いていた二人には
姉妹というより兄妹にしか見えなかった。
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