0人が本棚に入れています
本棚に追加
出会い
3年前の春
まだ中学生だった二人。
桜が少し咲いてきた頃だった。
春休みが終わり受験生という名前をもらった頃。
女学院にいた空はその時から男らしく、
女学院のころから人気があった。
涼もまた、その時からモテていた。
そんなある日。
その日も青空で少し肌寒いぐらいだった
『ミャーミャー』
「ん?」
空は下校途中、いつも通る公園の一本の樹から声がしたため立ち止まった。
「猫じゃん。」
当たり前のようにその桜の樹に登り猫を抱き上げて樹から飛び降りた。
「こいつ~。無理して上ったなぁ~。もぅやめろよー」
『ミャー』
猫は嬉しそうに走っていった
「かーえ…」
「びっくりした(笑)」
一人の少年がクスクス笑っていた
「急に女の子が降りてきたからびっくりしたぜ(笑)」
「わりぃ~びっくりさせちまったな(笑)」
「君、名前は?」
「俺?俺は空、里岡空。あんたは?」
「中岡涼。よろしく。」
こんな感じでふたりは仲良くなりいろんなことで意気投合。
偶然にも高校が同じでお互い高校で会うことを約束しあい頑張りあった。
休みの日はカフェで勉強したり、
一緒にゲーセンに行ったり、
いつもの公園で空を見たり、
そのときから一緒にいた。
そして入学式の日に
ふたりはおなじクラスになった。
「空ー!」「涼ー!」
「俺らスゲーな!」
「めっちゃ嬉しい!」
「空、公園、いつもの公園行こうぜ!」
ふたりは公園にいき、また空を見ていた。
「なぁ~涼ー。」
「なんだ?」
「俺はいつまでもお前の味方だよ。ずっと一緒だ!」
「俺もだよ。」
「約束だな!」 「約束だな!」
二人の絆はこの時からだったのだ…
最初のコメントを投稿しよう!