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空
話しは戻って現在。
「あのときさぁお前が猫に笑いかけてる顔見たときからかなぁ…俺はあの時から好きだ。」
「へ?猫が?」
「ば、ちげーよ。お前がだよ!!」
「ウ、ウソ…あ、あたしも好きです。」
二人とも顔を赤くしながら、
手を繋いだ。
「じゃ帰るぞ」
涼は赤くなった顔を少し下に向けながら
照れ隠しかのように足早に歩いた。
お互いの気持ちがわかり嬉しかったのだ。
そんな涼に対して
空は少し表情が暗かったが
涼は舞い上がっていたため気がつかなかった…。
「なぁあそこのカフェ行こうぜ♪」
涼はいつものカフェを指差した
「ダメだ!行くぞ?」
青信号を確認してふたりは歩き始めた。
「行きたかったのになぁ~」
「また今度行こうぜ?」
「しかたねぇ…ってなにすんだよ!」
涼が話してる途中に空はドンッと強く涼を突き飛ばした。
「涼…」
「なんな…「バイバイ」」
キキーンっと甲高い音ともに叫び声が響いた。
さっきまで涼がいた場所は真っ赤に染まり、一人の少女が無残な状態だった。
救急車はすぐに到着した。
涼も一緒に病院に向かった。
理解ができない、整理ができないでいる涼。
事故だった。
車が信号を無視して飛び出してきたのだ。
飲酒運転だったそうだ。
病院の椅子に座りながらそれを説明された涼。
そこに雲と両親がきた。
『中岡先輩…大丈夫ですか?』
ただただ無言の涼
『涼くん。久しぶりね』
涼は両親を確認するなり立ち上がり頭を下げた
「…おばさん…久しぶりです…本当にゴメンなさい…俺が…」
『涼くんは悪くないのよ。』
「で、でも…」
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