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「本当に悪かった、俺のせいであんたの右半身は…」
大護は改めて煥に謝罪するが、
「ド阿呆が…」
それに対し煥は即答する。
「二人の親に託された、お前の為じゃない」
「二人……?」
実は煥は、翔次だけでなく修にも託されたという。
修は息を引き取る直前、"お願いがある"と言って口を開き、
『私と翔次の子供達の、力になってあげて…』
最期にそう遺した。
煥にとって修は心友、翔次は盟友であり、その二人の息子である大護を責める理由がないと語る。
「……」
大護は言葉が浮かばなかった。
父の想いを知り、深い絆を感じ、そして煥に託された偉大な遺志をも汲み、大護は言葉が浮かばなくなった。
しかしそんな余韻は許さないと言わんばかり、
「立て、休んでる暇はない」
「え…?」
「俺が"四人目"だ!」
自身が最後の修行相手だと告げ、早速それを実行すべく大護を強引に立ち上がらせる。
リュウを相手に得意の保守的な動きを再確認し、零躍を相手に反撃の糸口を探る術を身に付ける。
そして過去の翔次と出会った事で、父の偉大さを知って精神的にも大きく成長した。
最後に煥は、今回の修行の内容を宣言する。
「これから俺は、本気でお前を殺しに行く。お前も本気で俺を殺しに来い!」
「…!!」
その次の瞬間、大護は背後へ大きく吹き飛ばされた。
それを皮切りに、また丸一日と時が流れたー。
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