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「再覚醒?」
「稀人が再度覚醒し、新たな能力に目覚める事だ」
稀人に覚醒した時に透明の腕(トアペアアーム)の能力を手に入れた煥が再覚醒した時、新たにこの阿修羅の腕(アシュラアーム)を手に入れた。
「そしてその再覚醒は、一度とは限らない」
更に煥は若い頃に二度目の再覚醒をし、また新たな能力を手にしたという。
「火花の母親も二度の再覚醒をし、三つの能力を持っていたという…」
「火花の母親?!」
話の流れで煥がさらっと口にした言葉に対し、大護は驚きを隠せない。
「どうした?」
「今、火花の母親って!」
大護にとっては初耳で、火花とは家族の話すら交わした事がなかった。
大護自身が父の話を嫌っていた事がその原因だろうが、それでもやはり驚きを隠せない。
「火花の母親も稀人だったのか…」
「ド阿呆が、それの何処に不思議がある?稀人はその名の通り基本的には人から覚醒するが、親も稀人ならその可能性は比較的高くなる」
「そうなのか?」
「更に火花の場合、両親共に稀人だった。火花が覚醒したのは必然だったと言えるだろう…」
「………!」
大護が驚きのあまりに呆気に取られる一方、煥は続ける。
「話が逸れたな…つまり、お前はもう少し冷静を心掛け、相手の能力を見誤らない事だ」
しかし大護は、言われた側からその話を聞いていなかった。
「火花の母親……」
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