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俺には、四人の弟がいます。
次男のクセに、ベタベタ甘えて来やがるゆー。
でも、こいつは俺の家事の手伝いをよくしてくれます。
三男のるい、こいつはいつもマイペースだからメシ食うのが遅くて、片付けに困ります。その結果、るいも俺も遅刻しかけます…
四男はとーや、こいつはいつも突っかかってきて俺を怒らせることばかり、でも家族のムードメーカー。
五男は智、本当にこいつには手間がかかる甘えん坊。だけどなんだかんだ憎めない。
因みにとーやと智は双子。
両親は、海外旅行に行った飛行機事故で亡くした。
七夕という大切な日に。
それ以来、俺が弟達の世話をしつつ学校に通っている。
まぁ、親戚とかの反対はあったけど俺は家族と離れたくねーし、命をかけて守りたいやつらだから、確かに大変だけど頑張れてるとこある。
でもさすがにいろいろ無理なとこもあるから、ばーちゃんとじいちゃんに手伝ってもらったりしてるけど。
さぁーて、ご飯の時間だ。
「みんな揃ったな。じゃあ、いただきます!」
「いただきまーす!」
って早速…
「ちょっと智こぼしてんじゃねー!」
「えっ?なに?海にい?」
あぁーせっかくの服が…
「とーや、お前はお菓子よりメシを食え!」
「えー!だって(モゴモゴ)おいしいんだもん!いいじゃん!」
とーやはとーやでメシ食わなねーし、そんなんじゃいつまでもチビのままだぞ。
「はぁ…ゆー、るい、手伝って…」
「はいはい、智、唇の回りに付けすぎだから!拭いてあげるね」
「ありがとー、ゆーにい」
「とーや、お菓子ばっかり食べてると大きくなれないよ?」
「そうなの?るーにい?海にい?、じゃあ僕食べる!」
なんだかんだ、騒がしいが俺はやっぱりこの家族が大好きだわ。
「あれー?海?なにニヤニヤしてんのー?」
「はぁ?してねーよ!」
「してたね!可愛い弟たち見てにやつくとか、海きもーい」
「うるせーよ!」
「そうだそうだメガネのくせに」
「はぁ?、うるせーよとーや!」
「大丈夫!海にいはかっこいいもん!」
「そうだよ!海ー」
「るいも、智もフォローなってねぇ…」
今日も我が家は平和です。
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