君に触れた瞬間

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(……いや。それもあるが、) 気に入っている。……という事だろう。自分が、彼女の事を。 全部同じ様に見える女生徒達と区別がつけられ、見えない表情を想像出来る程なのだから。 彼女の節度を守る生徒らしさも好ましかった。だから、多少贔屓目と思われそうでもついつい彼女に頼み事をして側に置いてしまう。 いつの間にか、彼女が放課後手伝いに来るのは当たり前になっていた。    
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