5,新たなるイケメン

2/77
34459人が本棚に入れています
本棚に追加
/985ページ
どうも、フィアです。このたびなんと風邪を引くというイベントに見舞われ、三日間寝込んで復活を遂げるこことなりました。 風邪とか超久しぶりだよ。でも良かった。俺って馬鹿じゃなかったみたい。でも今回風邪を引いたことで改めて思ったこと。実感したこと。それは、 「健康って素晴らしいぃいぃいいいい!!!!!」 「フィア。五月蝿いぞ」 「いい年して恥ずかしいわね」 ひどいこと言われても全然落ち込まない! 体が軽いってなんて素敵なんだろう! 「良かったですねフィアさんっ」 「看病した甲斐があったねえ~。ねえエリちゃん!」 「ありがとお! 本当にありがとうお前ら!」 「わ、私は別に……! いいから早く行くわよ!」 ほのぼのした空気のなか学校についた。席に着き、鞄を下ろし、何故か俺の周りに集まってくるクラスメイトたち(主に男子)。やだ、俺ったら。人気者なんだからっ(主に男子)。 「Gおはよー」 「風邪引いたんだって? 馬っ鹿でー!」 「死ね能無し」 「お前がいない間に新しい体術の先生来たんだぜ? 楽しみだよな~」 「今日弁当もってきてんの? 一口くれ」 「死ね能無し」 ちょくちょく合いの手が入るけど無視だ。そういえばさ、俺とアークって国王んとこ行くように言われてたんだよね。あの封侵結界の犯人教えてもらうために。でもいけなかったんだけどね。 ジジイが言うには、別に来れなくてもそのうち会えるって言ってたから気にしてなかったんだけど……。いや、嘘。めっちゃ気になる。 「今日辺り行ってこようかなー……」 頬杖をついてぼそりと洩らしたとき、教室の扉が開かれた。現れたのは満面の笑みのスティオール先生。 「おはようみんな!! 素晴らしいな!!」 ああ、なんかこのテンションの高さも懐かしい。
/985ページ

最初のコメントを投稿しよう!