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みなさんおはようございます。
結局あれからアークは本当に義眼の手配を遅らせやがり、一日経ってから届きました。いやそれでもめっちゃ早いんだけどね。視力補ってくれる義眼とかほんと神だわ。ということで必然的にもう一日休むことになった俺は、計三日の欠席を経て本日登校します。そんな俺の気持ちを一言で表すなら、そうですね。ええ。とても……
「寂しかったああぁあああぁああああああああ！！！！！」
寂しかったよ！！ ほら！！ 口にしただけで涙が出てくるもの！！
寮の自室で久しぶりのブレザーに袖を通しながら感傷に浸りつつ、俺は洗面所で専用のケースに入った例のブツを取り出した。まあ義眼です。左目の空間にはめ込むべく、俺は鏡に顔を近づけ睨めっこ。早く入れないとアーク達来ちゃうし。
それにしてもなんか……
「……グロイな」
俺こんなもん主に差し出したのか。ぶっちゃけ良い迷惑だよね。指突っ込んでぶちっと取り出して『さあどうぞ』とかもう……どんな嫌がらせだよ。泣くね、俺だったら。そして通報するね。
ポロ。
あ、義眼が……。
あぶねー。床まで落ちるとこだった。いやーそれにしても目が覚めてから今日までは地獄だったわ。
聖白で強制的に寝たきりにさせられてたから。ベッドから出ようとするとアークが『コイツがどうなってもいいのか』とかいいながらティリーの寝顔写真(アーク撮影)を燃やそうとすんだよ。まさか写真を人質として使われる日が来るとは思わなかったわ。まあ最後はくれたからいいけど。
ポロ。
あ、義眼が……。
そんでエスカはエスカで一時間ごとに様子見に来るし。マリムにいたっては絵本とか読み出すし。お母さんかよ。いや本当は『おばあちゃんかよ』ってマジで口に出ちゃいそうだったんだけど、『おば……』まで言ったところで目玉ほじくったときの八倍くらいの死の危険を感じたから飲み込んだけどね。
ポロ。
あ、義眼が……。
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