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ーーチュンチュン、チュン。
「春。」
「せい!ヤッァ!」
ボコォン!!
ガサガサガザ……!
ーー小鳥の囀り、心地よい風、何処からか舞って来る桜の花びら。
「秘儀!烈火斬!!」
ズゴゴゴゴゴ!!
「………。」
熾烈を極める、妹の朝の鍛錬(最近の木刀で火花が出せるようになった)。
新学期。学年がひとつ上がっても、そこにあるものは何も変わらない。
ーー素敵な一年が始まる。
そう、感じるその横に……。
ゴトッ……。
「ハァ"ヴ……。」
ガリガリになった氷条がいた。
「だ、だんぱぐ……質をををををぉぉ………。」
「あーもうほらはいはい生卵生卵いっぱいあるから飲みまくっとけ死ぬんじゃねーぞー。」
「兄さんちゃんと朝ごはんの分残しといてくださいねー!卵焼き食べたいー!」
「とっくに出来とるわ!
30分位呼んでもうっさくて気づかんし氷条吸われてるし、もう俺にどうせーっちゅーねん!?(;°□ °)」
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