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私は屋敷をしばらく留守にしていた…
久しぶりに帰って来て、ネヴァル様のお部屋の掃除に伺うと…
部屋のドアが空いてる…
そっと、部屋を覗いて見ると…
子供が…
白い髪の毛…?…
部屋を荒らすでもなく
その子は、部屋の中に……
「どうしたの?」
私はその子に声を掛けた…
振り返ったその子は…
「ネヴァル…様?」
違う…ネヴァル様は金髪…この子は…白髪…そして…赤い瞳…
思い出した…
あの日、別荘に行ったネヴァル様が背中に大怪我をして帰って来た日
泣きながら話していた…
「自分が殺した…」と何度も何度もご自分を責め続けていた…
怪我の癒えるのを待つかの様に寄宿学校に入られたのだ…
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