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「君たちは」
警官はこっちを向いてにっこり笑った。
「昔、ここで事故があってね。再発防止だよ」
「そうなんですか。ありがとうございます」
彼女は歩きだす。
なにがしたかったのかが分からなかった。
ある程度歩いた後だった。
「さっきの。あれが気になるのよ」
彼女がいった。
「なんで?」
僕は車の流れを見ながら答えた。
「あの事件と事故が真逆なのよ」
彼女は少し歩くのが早くなった。
「事故で死んだ子は右腕以外ぐちゃぐちゃになったのよ」
僕は少し背筋がヒヤッとした。
「今日、私は事件を見学しにいくけどどうする?」
彼女がこっちを向いていた。
「行くよ」
僕は即答していた。
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