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僕は周りにはうまく溶け込めてる。
一日に何回も自分に言い聞かせてる言葉だ。
それは朝の登校中にも。
「よぉ!!」
僕の後ろから声がした。
「おはよう!」
急いで元気に笑った顔を作り振り返る。
「おはよう!おまえ、宿題やった?」
小走りで駆け寄ってきた彼は子犬のような目をした。
「見せてやるよ。やってないんだろ?」
朝から笑顔をしっかりと作る。
本当にうまく笑えてるんだろうか。
こっちに手を合わせて感謝をしてくる彼のように笑えてるんだろうか。
そんな僕のことを誰が見透かしたりされてないだろうか。
「よかったぁ。あの先生怖いんだよなぁ。本当にサンキュー!」
「いいよいいよ」
僕は怖かった。
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