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有紀からメールの返信がこない。
雅人はだんだん自信がなくなっていった。
なんのかんの言って、
有紀も、和美の再婚相手になついて俺のことは、どうでもよくなったのかも知れない。
雅人はケータイの画像フォルダを開く。
有紀、というフォルダを作っている。
そのフォルダに、有紀の写真がたくさん保存されている。
背中を丸めて寂しげに写真をみながら発泡酒を飲み尽くしてしまった。
冷蔵庫をみながら、
「ちぇっ……買いに行くか」
と、ぼやいて財布をポケットに突っ込む。
「行ってきます」
と部屋に言ってコンビニへと向かった。
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