雅人

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俺は相川美沙子から有紀を受け取り、背中に背負って歩き出した。 成り行きで、相川美沙子も着いてきた。 歩きながら事情を聞いた。 「和美は……、いや、有紀の母親は風邪をひいたとは知らないんですか」 「有紀さんが、言ってないそうです」 「なぜ、」 「言いたくなかった、そうです」 俺は、ため息をついた。 和美と有紀は、今はどんな関係になっているのだろう。
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