雅人

6/7
745人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
アパートにつく。 鍵を、相川美沙子に開けてもらう。 有紀を背負って、息も切れてきた。 やはり、もう、若くない。 相川美沙子が大きくドアを開ける。 有紀を背負ったまま、部屋に入った俺は、 「ただいま」 と言った。 「え、どなたかいらっしゃるんですか?」 相川美沙子に言われて恥ずかしくなった。 「あ、いや、えっと、居ないんです。 その、癖で、」 しまった、恥ずかしい。 やってしまった。
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!