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「宇宙・・・」
今まで頭の奥底にしまってあった単語が不意に引き出された。
新庄と呼ばれたこの青年は目をキラキラと輝かせていた。まるであの日の私のように・・・
「宇宙・・・行きたい・・・」
口からこぼれた声を聞いて我に帰った。
「ふざけんなよ俺。今さら無理に決まってるだろうが。だいたいな・・・」
と独り言を言っていた。その時まるで私の自虐を待っていたかのようにTVでこんなことを言っていた。
「さぁ!お知らせです!新庄さんについで宇宙に行きたい!そう思ったあなた!」
ギクッ
「そんなあなたに朗報です!」知らねーようるせーよ
「今日本宇宙開発機構JAXAで」わかったから黙れ!
私はTVのリモコンをとり電源を切った。
「新宇宙飛行士を募集して・・・プツン」
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