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カキーンッッ!?
ドバーンッ?
また入ってしまった。
「おーい、
逢坂ぁさがしてこーい」
うっ…また俺か。
「はぁぃ」
嫌々返事をして校舎の方へ飛んで行ったボールを探しに行った。
「なんで俺が取りに
くるんだよっ!くそー………。」
ぐちぐち文句を言っていたら何かとてつもなく吐き気のする歌声が聞こえてきた。
「じゅりえっとぉ~わたしぃはーあな~たをぉ~」
演劇部だ。
こんな下手でもやっていけるってうらやましい。
野球部なんか練習きついし、汗臭いし、うまくなきゃ雑用だし。
「やってらんねぇよ………」
そう言葉を吐いて俺は仰向けに寝た。
そこに現れた景色は素晴らしく、綺麗だった。
まるで俺を慰めるかのように、そっと包み込んでくれた。
「ちくしょう…きれいだなぁお前…」
泣きながらそう言った。
「ぅうっ……ぅ……」
…………………。
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