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「あっ、あのー、離してもらえないですか?」
「えー、離したら逃げるじゃん!いやー!」
まったく言うことをきかず、彼女達はやいのやいのと騒いでいた
そんな中、突然
「うるさいなぁ!今何時だと思ってるんですか?人の家の前でチチクリ合うならよそ行ってください」
どこからともなく、ジャージ姿の女の子が現れた
「はぁ?あんたなに?別にいいじゃない、みんなの公園でしょう?誰が何しようと勝手じゃない!」
彼女達は優馬を取られまいと女の子に言い返した
女の子は捕まった宇宙人みたいになってる優馬を見た
また、優馬も女の子を見た
そして、口パクで
タ・ス・ケ・テ…
女の子は彼女達が優馬を一方的に捕まえたのだと理解した
「あなた達、この辺警察の見回りが多いから早めに帰った方がいいですよ」
「は?そんな見え透いた嘘、信じるわけないじゃん!ばっかじゃないの?きゃはははは!!」
「あっ、ほら言ってるそばから、チャリ乗った警察。ライトがこっちに向いてるけど、いいの?」
少し遠くから懐中電灯の光がチラチラとこちらを照らしている
彼女達は慌てた
「やべ!みんな逃げよ!優馬くん、次は覚悟してね!また見つけるから!」
そう言い残して彼女達は去っていった
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