高貴なる妃の指先が唇に触れる

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幼き少年よ・・・これは美しき者 心優しき者 選ばれし供物 誰よりも美しき贄(にえ) ・・・ やがてはその身は毒をはらみ 人を狂わせ王と王国さえも 滅ぼすだろう… 10年以上前に そう予言された少年・・・ナジュサナ・・穏やかな性格と美しい美貌 そして 楽師として認められるほどの楽器の演奏の技術を併せ持っていた・・。 やがて 王宮で楽師として仕え暮らしていたのだが 家族が反乱の罪に巻き込まれ 彼も捉えられて 奴隷の身分に落とされたものの かわらず 楽師として王宮で暮らしていた そんなある日 許可を得て 市場に出かけたが・・・ 位の高いものしか 足を踏み入れる事が許されない神殿へ向かってしまう・・・
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