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軽く夕食を済ませて一息つくと、ポケットからプレートを取り出した。
このプレートは片手で持てるくらいの薄い四角形で、金属質だけど材質はよく分からない。
ずっと昔に遺跡で拾ったんだけど、今ではかけがえのない物になっている。
そのプレートに意識を向けると、それに応じて淡く輝きだした。
「おいで…」
私の呼びかけにプレートの光が床に向かい、光が消えるとそこには小さな狐がいた。
「何か用事?」
子狐は小首を傾げて、こちらを見つめている。
「明日から出かけるつもりだから、よろしくね♪」
どこからどう見ても狐だけど、単なる動物がしゃべる訳がない。
この子はナビって存在だって本人?本狐?が言ってた。
ナビって意味自体分からないけど、私の補佐と支援をしてくれている。
遺跡から発見された前世界の道具、いわゆる遺品でも他に同じ様な物を見たことが無い。
見た目は子狐だけど、その知識と能力はとんでもない。
森で私がのんきに昼寝出来たのもこのナビのおかげだったりする。
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