プロローグ

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「ドコに行くつもりなの?」 ナビはお尻を床に付けて前足で体を起こし、大きな黒い瞳で見上げている。 ふさふさの長いシッポが嬉しげに左右に揺れている。 「街に飛んで、店に行くつもり。後は依頼を見て決める」 私はナビを抱き上げ、ベッドに腰掛けると膝の上にナビを載せ、頭から背中をゆっくりとなでる。 「ん、分かった~」 ナビは私の膝の上でくるまって、少し目を細めてシッポをパタパタと振っている。 私はそのまま子狐のナビを抱き枕に眠りについた。
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