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「なら、何故」
「だからと言って、絶対に一生守り続けると言う保証は無い。 この世の中に不変な物はありませんからね」
マハトはそう言い切って笑う。
腹心であった彼の言葉を聞き、ヴァイゼは息を呑んだ。
いつの間に移動したのか、彼の目の前に立つ相手はそのまま続ける。
「さあ、ヴァイゼ様? どうぞお選びください。 ――我々に殺されるか、無様に逃げるか」
直後ヴァイゼの体は一瞬光り、消えた。
それを確認したマハトは愉快そうに笑う。
「ハハハハ、ハ……やはり貴方も人の子ですね」
意味深く呟いて、彼もその場から消えた。
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