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「このブラコンが…」
これ以上の問答は無意味だと判断したのか、友人はそれだけ言い捨てて、テーブルにあるポテチに手をのばす。
ブラコンか…確かにそうだなwwww
弟を愛して愛してやまない兄…ブラコン。
俺にとってその称号は逆に名誉だぜwww
「そりゃどーも。褒め言葉として受け取っとくよwww」
俺も一緒になってポテチを取る。どや顔でwww
「紺もおいで。クッキーもあるよ♪」
「ん…」
愛しい弟の名を呼ぶと、短い返事のあと、ゆったりとした動きで近づいてくる。
さっきまでベッドから一歩も動かなかったのに、俺が一声かけただけで素直に応じてくれる。
それだけで俺は嬉しくなるんだ。
「ハァハァ…紺たま可愛いよぉぉぉ//////」
「雅史、ニヤニヤしすぎ。キメェ」
そんな友人の言葉も耳に入らない。
今の俺は、紺たま一色さ!!☆キラッ
「紺まじ天使…!」
「……?」
俺の言葉の意味が理解できないのか、小首を傾げる紺。
首を傾げるのは、この子の癖の1つなんだ。可愛いだろ?www
「抱き締めて……いいか?」
「…雅史、やめとけ。
…それにしても、紺くんも紺くんで拒まねぇよなー。
嫌じゃねーの?こういうの」
友人が紺に問う。
こいつは口では色々言うが、意外と理解してくれているみたいで、いちいち腫れ物扱いはしてこないし、する気もないらしい。
だからこそ、今も友達でいられる。
普通ならドン引きして向こうから去っていくだろう。
「ん…べつに嫌じゃないよ。まさにぃも喜んでるし…」
「………………………」
呆れてはいるけどもwww
…ってか紺は声も可愛いなぁコノヤロゥ!!/////
まさにぃってなんだよ!まさにぃって!!
その、『にぃ』ってのが可愛いんだよ!狙ってるだろマジで!/////
でも狙ってなくて天然とかっ!!!
ん…?ちょっと待て!!
『まさにぃも喜んでるし』って…。
それはつまり、俺が喜ぶなら何でもOKってことですか?!
ということは、あんなことやこんなことも、俺が喜ぶなら…!!//////
「ちょ、紺…おま…そんな積極的な…ハァハァ/////」
――ボタボタッ
「雅史、お前考えてることモロに顔に出てるぞ。……あと、その鼻血どうにかしろ。」
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