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まさにぃは思い出したように口を開いた。
「あ、そうだ………紺、ちょっと鞄取りたいから降りて……「や。」
まさにぃにギュッとしがみついて離さない。
…さっそく、ワガママ言っちゃった。
「うはwww紺、テラカワユスwww」
まさにぃは僕を抱っこして、鞄が置いてあるクローゼットのほうへ歩いた。
鞄を取って、ゴソゴソ中を漁る。
そして、中から取り出した物は、細長い…小さい黒い箱。
赤いリボンも付いてる事から、これがプレゼントだって一目でわかった。
「紺、これ…プレゼント♪」
「あ……ありがと………」
箱を手渡されて、それをじっと見る。
「開けてみて♪」
「ん………」
開けると……ネックレスが入っていた。
銀色のシンプルなプレートには、僕のイニシャル『K』が刻まれてて、その下にはピンクの石が埋め込まれてる。
「その石はトパーズって言って、紺の…11月の誕生石♪
……ちなみに、その石の意味は『誠実・友情・潔白』……うはwwwまるで紺のためにあるような言葉www」
ネックレスを手にとって眺めた。
何とはなしに、プレートを裏向けてみたら、何か英語でメッセージが刻まれてた。
「ん…『同じ時を いつまでも』……かな?」
ぽそっと口に出してみると、まさにぃはヘラっと笑った。
「さすがだな紺!俺、何て書いてるか読めなかったwww」
「…………ん。
……………あれ?まさにぃ……それ……」
僕が指差した先は、まさにぃの首もと。
そこには、今僕が持ってるネックレスと同じものが………。
厳密に言えば同じではなくて……プレートには、まさにぃのイニシャル『M』が刻まれてて、石は赤色だった。
「うはwwwやっぱりバレたwww」
「……まさにぃ、このネックレスは………?」
プレートに刻まれたメッセージといい、どういう意味でプレゼントしてくれたの?
ネックレスを僕の首にかけながら、まさにぃは静かに口を開いた。
「うんー?………お守り…かな?」
「………お守り?」
「そっ♪
って………ふぁぁああ/////紺、チョー似合う////可愛すぎるwww」
ネックレスをかけ終わって、まさにぃは僕を抱き寄せた。
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