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僕はまさにぃにピッタリくっついて、話を聞いた。
ん………落ち着く。
「このネックレスは、見ての通りペアなんだけど、これを持ってると、二人の絆が永遠になるって言われてるんだ♪」
絆が……永遠に?
目を丸くする僕を見て、優しく微笑むまさにぃ。
「……時々、紺が凄く寂しそうな顔するから………ずっと気になってたんだ。
自分は独りぼっちだと思いこんでるんじゃないかって。
それは違うって、いつも言って聞かせてたけど……。
形にしたほうが、きっと紺も実感しやすいんじゃないかって思ったんだ。」
だから……これを……?
こんな、僕のために………。
また、胸の奥から何かがこみ上げてきた。
その『何か』は大粒の涙になって、僕の目からとめどなく溢れ出た。
「ま……さにぃっ……ふぇっ…ヒック……。
あり……がとっ……」
それだけ言ったあと、僕は声をあげて泣いた。
まるで、小さい子ども……あるいは赤ちゃんみたいに……。
まさにぃの反応とか、近所迷惑とか、何も考えないで……ただただ、思うまま……泣いた。
その間、まさにぃはずっと僕をあやすように、背中をポンポンと軽く叩いたり、擦ったりしてくれて……。
それが更に僕の涙腺を緩めた。
まさにぃは、こんなに優しくて……こんなに真っ直ぐで…………。
僕は…………こんな人を疑ってたんだ。
ごめんね…………ごめんね………………。
「ま……さ、にぃっ………!ごめんね……ごめんなさいっ………ふぇっ…」
「紺は、何も悪くない。
…….だから、謝らなくていいよ?」
まさにぃの暖かい笑顔は、本当に僕を安心させてくれる………。
まさにぃ……まさにぃ…っ。
ありがと。……ほんとに、ありがと。
世界で一番、大好き。……大好きです。
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